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不健康集団”を“健康集団”に変えていく、フィットネス部の挑戦

スカイベイビーズには、社員が部署や職種を超えて活動する、さまざまな「部活動」があります。一人ひとりが働きやすく、ひいてはその人生を歩みやすくするための取り組みを、メンバー自身が企画・実行するものです。今回紹介するのは、健康な心身をつくるためにスポーツやエクササイズを推進する「フィットネス部」。前身となるマラソン部から参加していた橋本匡高さんに、成り立ちや活動、目指すところを伺いました。

セールス担当。飲食店を支援する事業など幅広い分野で営業支援を行った後、フリーランスのセールスとして独立。2021年、スカイベイビーズに参画し、セールス担当としてブランディングサービスやクリエイティブの提案を行っている。フィットネス部のリーダーとして活動中。

はじまりは「チームワーク」「祝祭」を意識したマラソン部から

――まずは、フィットネス部の成り立ちを教えてください。最初はマラソン部だったのだとか。

橋本

働き方をよりよくし、社員同士のコミュニケーションを増やすための取り組みとして、部活動制度が始まったのが2年半ほど前のこと。「みんなで共通の目的を持ってがんばるような部活もほしいね」という話し合いのなかで、代表の安井やエンジニアの中島がマラソン大会に出たという声を聞き、まずはマラソン部が設立されました。

僕は学生時代にサッカーをやっていて、スポーツで一致団結するムードや走ることが好きだったため、すぐに入部したんです。同時にできたヘルスケア部が健康づくりをメインとするなら、当時のマラソン部はどちらかというと、チームワークづくりや祝祭性を重視していたと思います。

――マラソン部は、どんなふうに活動していたんですか?

橋本

設立翌年には、国立競技場で開催された「スポーツフェスタ」というリレー形式のマラソン大会に出場しました。コロナ禍やフルリモート勤務もあり、集まって練習するのはなかなか難しかったため、トレーニングは各自で。自分が走っている動画を共有したり、Slackで励まし合ったりして、大会を迎えました。ところが、当日めちゃくちゃ雨が降っていて……雨天決行だったんですが、ちょっとつらかったですね(笑)。

――それはつらいと思います……! 何人くらいで参加されたんですか?

橋本

マラソン部を中心に、8人ほどの社員で参加しました。なかにはまったく走ったことがない人もいたから「最悪、歩いてもOKだよ」という、和気あいあいとした感じでしたね。2km×10周を手分けして走りましたが、参加チームが50社くらいあるなかで、44番目とかでした。もちろん練習不足です(笑)。

――でも、すごく楽しい思い出になったようですね。

橋本

そうなんです。2~3周走らないといけないメンバーもいて大変は大変だったんだけど、楽しかった。タスキをつないで、応援しあって、アンカーがゴールする瞬間を全員で出迎える……いい一体感がありました。仕事をしているだけではわからない「その人の特性」みたいなものが見えてきたのも面白かったですね。慎重にペース配分しながら走る人もいれば、最初から全速力で、しかも予想外に速い人がいたりして(笑)。はじめてマラソンに挑戦した人も「いい経験ができてよかった」って言ってくれました。

活動の幅を広げて、楽しく“健康経営”にアプローチ

――マラソン部がフィットネス部に進化したのは、どういう経緯があったんですか?

橋本

「マラソン部」だと、当然ながらマラソンだけが活動内容になってしまいます。でも、定期的に走れるメンバーばかりではないなかで、それだと活動が狭まってしまう。「フィットネス部」にしたらマラソン以外の種目もやれるし、身体を動かしたい人がもっと気軽に参加できるようになるんじゃないかと考えたんです。スポーツフェスタに出場して、マラソン部としての活動が一区切りしたタイミングでもありました。

――その改革と前後して、ヘルスケア部が実施した社内アンケートでは「スカイベイビーズは不健康集団である」という結果が出た、という話を聞きました。

橋本

そうなんです。平均の睡眠時間や食生活、運動習慣や身体の不調などを答えるアンケートだったのですが、みんないまいち状態がよくなかったみたいで……健康には気を遣っている人が多いイメージだったから、正直意外でした。僕自身はそこまで気配りできていなかったから、納得の結果です。

――そのアンケート結果は、フィットネス部の活動にも影響を与えましたか?

橋本

そんなに不健康な人が多いなら、フィットネス部で健康づくりにつながることがやれたらいいなぁ、とは思ったような気がしますね。それで、月一回の全社会のときにみんなで体操をやってみることにしました。会議の合間の休憩時間に、首を回したり、肩こり解消ストレッチをしたり、ちょっとだけ運動をするんです。少しでも運動習慣ができたらいいなと思って。

――近年、健康経営の大切さにも注目が集まっているなか、社員主体のフィットネス部にはどんなことができると思いますか?

橋本

2つあって、ひとつは、体力づくりのきっかけを増やすこと。テレワークやリモート勤務が進み、放っておくと体力がどんどん落ちていってしまうから、楽しく身体を動かす環境をつくりたいと思っています。もうひとつは、コミュニケーションが生まれる機会をつくることです。基本的に案件ベースで動いているため、社内にいても絡まないメンバーとは全然絡まないんですよね。別の社内アンケートでは「社員同士のコミュニケーションが不足している」という声も上がっていて……この人とこの人が連携したら、もっと面白い仕事ができそうなのにと思う場面もしばしば。でも、スポーツならあまりなじみのないメンバーとも交流できるし、仕事にもいい影響がもたらせるんじゃないかと考えてます。

肉体的な健康はもちろん大事だけれど、それと同じくらいメンタルの健康や良い人間関係も大切。フィットネス部の活動はそのあたりに貢献できるんじゃないかなと思っています。

全員参加のウォーキング大会も

――では、フィットネス部になってから生まれた新しい取り組みを教えてください。

橋本

「どんなスポーツがやりたい?」というアンケートをして、回答が多かったウォーキングの大会を始めました。全社員を4つのチームに分けて、それぞれ毎日の歩数を計測し、3ヶ月間で一番たくさん歩いたチームが優勝です。賞品として、当社が運営するごはんのオンラインストア「ソラミドごはん」よりおいしいお米が贈られます。

大会が始まって一週間ほどしか経っていませんが、意識して歩くことが増えました。マラソンと違って、ウォーキングは手軽にやれるのがいいですよね。全員参加型のイベントですが、内容はみんなの希望を聞いて始めたことなので、押しつけ感のない活動になっているんじゃないかなと思っています。

※参加社員のコメント例

「大会」というイベントがあるだけで、自然と歩く機会を増やせるのがすごくいいなって思っています。普段は家から出ないリモートワークのため、油断すると一日の歩数が25歩なんて日もあるほど(笑)。それじゃチームに週次報告するのが恥ずかしいから、毎日ちょっとでも歩くようになりました。出かけた日も、エスカレーターに乗らず階段を登ったりしています。健康づくりに一歩踏み出すための施策として、楽しい強制力を働かせてくれているのがすごくありがたいです!

参加社員:外山さんのコメント

もともと健康管理のためにウォーキングやランニングはやってたのですが、大会というみんなの目にふれる場ができたことで、よりやる気になりました。前より一層、GoogleFITアプリを見るようにもなりましたし、「今日はもうちょい歩いてみるか」とか思うようになったり、それまではやってなかった土日のランニングもするようになりました。結果もついてきてるし、個人的にはめちゃくちゃ良いイベントだと思ってます。

参加社員:仲野さんのコメント

――橋本さんご自身はいま、健康や運動についてどう感じていますか?

橋本

運動をしていくにも、心身の健康が必要だと思うんです。じゃないとそもそも身体を動かせないから、そこは強くつながっているなと感じます。学生時代はそんなことを考えなくても思いきり動けたけれど、年齢を重ねるにつれて、いつまでも楽しくスポーツや仕事をするために心身のメンテナンスが必要だとも思うようになりました。だから、最近はフィットネス部で身体を動かすだけでなく、食生活もちょっと気をつけています。それこそ、スカイは食事に気を遣う人やヘルスケアに興味のある人が多いので、いい影響ももらっていますね。

――では最後に、今後フィットネス部でやっていきたいことを教えてください。

橋本

メンバーが5人いるので、それぞれがやりたいことを持ち寄って、いろんな企画をしていけたらと思っています。僕ならサッカー経験者だし、体育大学を出ている人もいれば、子どもと外で遊ぶのがめっちゃ好きな人もいる。各々のバックグラウンドを活かしながら、みんなを巻き込める企画を考えていきたいですね。ブラインドサッカーとか、自然豊かな場所でのアスレチックなんかは、いま候補に挙がっています。

ただ、あまり難しいことは考えず、基本は自分たちが楽しく実践することが大事かなと。運動はもともと好きだから、この立場にやりがいも感じられています。最近なかなか身体が動かせていないなぁという人が「ちょっとやってみようかな」と思える機会を提供できたら、まずは充分かなと思いますね。

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