ホームページは必要ない・意味ない と考える理由&必要性を判断するには?
ホームページの必要性について「SNSやブログで代用すればホームページは必要ない」という考え方がありますが、当社としてはこの意見には賛同しかねます。ホームページは様々なメリットが多いため、企業にとって必要と言えるでしょう。
この記事では下記を紹介します。
- ホームページは必要ないは本当か、判断するポイント
- ホームページが必要ないと考える理由
- ホームページの必要性についてよくある質問
- ホームページのメリット
自社にとってホームページが必要かどうか判断するヒントを詰め込んだ記事になっています。ホームページの必要性について知りたい方は、ぜひご一読ください!
株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
「ホームページは必要ない・意味ない」は本当か?判断するポイント
最初に、あなたの会社にホームページが必要か判断するためのポイントを紹介します。ホームページの必要性は企業規模によって異なります。
企業の規模 | ホームページの必要性 |
---|---|
・従業員数100名以上 | 必要 |
・従業員数が5名以下 ・個人事業主 | なくてもいい |
順に解説していきます。
従業員数100名以上の企業はホームページが必要
「ホームページは必要ない」という主張は、企業規模がある程度大きくなってきた場合については正しいとは言えません。総務省が実施した「令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)」によると、ホームページを開設している企業が9割以上です。
※参照元:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR202100_002.pdf(12ページより)
業種別や企業規模別で見ても90%以上の企業がホームページを開設していることがわかります。
さらにホームページ開設率は年々上昇傾向です。これは、多くの企業がホームページを重視しており、必要性を感じているからこその結果であると考えられます。企業規模が100名~299名の企業であっても88.4%がホームページを開設しており、ホームページを持たない企業のほうが少数派であることがわかります。
この結果から、従業員数100名以上の企業において「ホームページは必要ない・意味ない」という主張は正しいとは言えません。たとえば企業を比較する際に、一方はホームページを開設しており、もう一方が開設していない場合には、信頼性の高さからホームページを開設している企業が選ばれるケースもあるでしょう。
このようにビジネスチャンスを獲得する観点からも、ホームページが必要といえます。
従業員が5名以下の企業や個人事業主はホームページがなくてもいい
従業員数が5名以下の企業や個人事業主の場合には、ホームページは必須ではありません。たとえば下記のケースでは、従業員規模100名以上の企業に比べて、ホームページの必要性はかなり低いといえるでしょう。
- InstagramなどのSNS運用がうまくいっている
- 時間的・資金的な余裕がない
アイ・モバイル株式会社が、経営者3,500名(回答者の6割が従業員数5名以下の企業)に対して実施したアンケートによると、ホームページを導入している企業は47.7%にとどまっています。
※引用:アイ・モバイル株式会社「【自主調査】中小企業のホームページ開設率はどのくらい?(2021年版)」
このように企業規模が100名に満たない企業を中心に、ホームページの保有率は5割前後にとどまります。またASX株式会社の独自調査でも企業規模が小さい場合ホームページ保有率は5割前後、業界によっては1~3割程度として、アイ・モバイル株式会社と同様の結果が出ています。
個人事業主や、ひとり社長、1~5人程度の規模の企業の場合ホームページ保有率は5割前後であることはほぼ間違いなく、業界によっては1~3割程度のところもある。
引用:ASX株式会社「ホームページは必ずしも必要なのか 企業のホームページ保有率のウソ・ホント」
そのため従業員数が5名以下の企業、ひとり株式会社、個人事業主においては、ホームページの必要性は高くないでしょう。
次に従業員規模が小さい企業において、ホームページが必要ない・意味ないと考える理由を紹介します。
「ホームページが必要ない・意味ない」と考える理由
ホームページが必要ない・意味ないと考えられる理由は下記の6つです。
- Webからの集客を想定していないから
- 個人向けの事業ではないから(必要な業種ではないから)
- 時間的な余裕がないから
- ホームページ制作にかける資金がないから
- ホームページ自体がよくわからないから
- インスタなどSNS運用がうまくいっているから
ひとつずつ解説していきます。
①Webからの集客を想定していないから
ホームページが必要ないと考える理由の1つ目は、Webからの集客を想定していないことです。自社の営業活動、紹介、アナログのチラシなどで獲得した取引を中心に事業を進めていきたい場合には、Webからの集客が不要なため、ホームページも必要ないといえるでしょう。
また、Webからの集客が必要でもホームページを開設していないケースもあります。たとえば個人商店やサロン、整体院などの店舗型で、地域密着のリアルビジネスを行っているケース。このような企業ではホームページの代わりにチラシなどのアナログ広告、Googleビジネスや口コミサイトに力を入れることで集客につなげています。
②個人向けの事業ではないから(必要な業種ではないから)
BtoB事業を行っている企業では、ホームページが必要ないと考えることがあります。BtoB事業の場合、企業間の取引が中心となるため、個人向けの事業に比べて広く情報を発信する必要性は高くありません。たとえば、大手メーカーの下請け企業で、その契約が順調な場合には、ホームページで新規顧客を探す必要はないと言えるでしょう。
ホームページをきっかけに「ビジネスチャンスを広げたい」「営業活動をしたい」という要望がなければ、ホームページは必要ないと考えられます。
③時間的な余裕がないから
時間的な余裕がない場合にも、ホームページは必要ないと考えられます。たとえば人員が不足している企業で、ホームページ開設に時間をかける余裕がない場合には、ホームページの必要性は低いといえるでしょう。
ホームページの制作には、時間や手間がかかります。自分で制作するにも知識を身につける時間が、外注するにも制作会社を選ぶ時間がかかります。そのため、フェーズによってはホームページ開設よりも経営や営業活動を優先すべきであることもあります。
④ホームページ制作にかける資金がないから
ホームページの制作にかける資金がない場合も、ホームページは必要ないと考えられます。制作会社に依頼することで、集客やデザインなど戦略的なホームページの制作が可能ですが、その分コストがかかります。数十万円〜の費用を見込んでおく必要があります。制作にかける資金がない場合にも、ホームページは必要ないと考えられるでしょう。
「ホームページを開設したいけど、資金がない」という場合には、自治体にもよりますが補助金・助成金が出ることもあります。もし興味のある方は、一度ご自身の自治体に確認するのがおすすめです。
⑤ホームページ自体がよくわからないから
経営者がホームページ自体への理解度が低い場合にも、必要性がないととらえられるケースが多いです。
インターネットが普及しつつありますが、年配の方を中心にパソコンやインターネットに明るくない方も一定数います。そういう方にとってホームページは身近ではありません。そのため、ホームページを開設するくらいなら、地道な営業活動やアナログな広告に資源を投入することが増えます。
また自身で一度ホームページの開設に挑戦したものの挫折してしまった人にとっても、ホームページはよくわからない存在になりがちです。その結果、ホームページの必要性を感じられず、後回しになってしまう傾向があります。
⑥インスタ(Instagram)などSNS運用がうまくいっているから
個人事業主を中心に、SNS運用でWeb集客が事足りてしまっている場合にも、ホームページは必要ないと考えられます。InstagramやTwitter、ブログなどのSNS運用に成功しており、SNS経由での集客や売上につながっている場合には、SNSで代用できています。SNSで十分な場合には、ホームページは決して必要ではありません。
しかし、たとえSNS運用に成功していても、企業規模が大きくなるにつれて、企業の信頼度を高めるためにもホームページは必須といえるでしょう。
ホームページの必要性に関するその他の疑問
ホームページの必要性について、よくある質問を紹介します。
- ホームページに効果はあるのか
- 企業がホームページを作る目的は何か
それぞれ解説していきます。
ホームページに効果はあるのか?
ホームページに効果があるか、ないかは、開設目的・運用によって変わります。
ホームページは作って終わりではありません。ホームページの目的を決め、目的を達成するための情報更新や集客を行わなければ効果は感じられないでしょう。たとえば、「ホームページで新規顧客を集客する」という目的を決めた場合には、集客のためにGoogleなどの検索エンジンで上位表示されるための「SEO対策」を行う必要があります。
このように「目的を達成するためにどのように運用するか」によって効果は変わってきます。開設してそのまま放置していたら、効果は感じられません。
企業がホームページを作る目的は?
企業がホームページを作る目的は下記の5つです。
- 企業の全体像を伝える
- あらゆるステークホルダーへの情報提供
- ブランディング
- 集客のための営業ツール
- 採用
ホームページはWebにおける企業の名刺代わりの存在です。企業に興味をもってホームページを訪れる人は、顧客、取引先、株主、求職者と多岐にわたります。ホームページでそれらのステークホルダーに情報提供をすることで、
- 求職者が採用に応募してくれる
- 事業内容を見て、新しい顧客が増える
といったチャンスが広がります。これらの目的を達成するために、企業はホームページを開設・運用しています。
ホームページを作ることのメリット
ホームページを作るメリットは下記の6つです。
- 企業の情報をあらゆる人に伝えられる
- 企業のイメージアップに活用できる
- 企業への信頼度が上がる
- ビジネスチャンスの獲得につながる
- ユーザーのサポートがスムーズに行える
- 求める人材の獲得ができる
特にインターネットが普及する時代にホームページを持つ大きなメリットは、企業への信頼度が上がることです。ホームページを開設している企業とそうでない企業が比較されるとき、ホームページを開設している企業のほうが信頼度が高くなりがちです。
企業への信頼度が高いことが、結果としてビジネスチャンスや求人獲得などにつながってきます。そのためホームページ開設にはメリットが多いといえるでしょう。
ホームページのメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。メリット・デメリットに興味がある方は、あわせてご一読ください!
ホームページの必要性を感じたら
ホームページの必要性について紹介してきました。個人事業主や従業員規模が小さい会社では、ホームページは必要ないケースもありますが、企業規模が大きくなるにつれて必要性は高まっていきます。特に従業員数100名以上の場合には、すぐにでもホームページを開設・運用することをおすすめします。
とはいえ、ホームページの必要性を感じて、いざホームページを自社で制作しようとすると、Web制作への知識が求められますし、非常に手間も時間もかかります。そのためホームページの必要性を感じたら、まずはWeb制作会社に相談するのがおすすめです。
このブログを運営する当社・スカイベイビーズも多数の企業様のホームページ制作を手掛けており、下記の実績ページにもあるように業種を問わず多くの制作実績があります。
私達が大切にしているのは、家族やチームメイトのような距離感で、貴社と一緒にWebサイトを作り上げること。貴社の魅力を大切に引き出し、かつ、誰もが見やすく、使いやすく、管理しやすいホームページを制作させていただきます。
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ホームページの必要性や「ホームページは意味ない・必要ない」に関するまとめ
会社にとってホームページは「企業の情報をあらゆる人に伝えられる」、「イメージアップに活用できる」、「信頼度が上がる」など多数の意味があります。従業員規模が5名以下や個人事業主にはホームページは必須ではありませんが、ある程度の規模を持つ企業にとってはホームページは必要です。
ホームページがない会社は信頼性が得られなかったり、ビジネスチャンスを逃してしまったりなど複数のデメリットが考えられます。